女のコにとって何より一番大切で、すべてにおいて優先される事、それは恋である。
友情よりも恋愛だし、無論勉強などより恋愛のほうがいいに決まっている。色恋沙汰というのは、女のコの興味を何より一番そそるものなのだ。
もし友達と遊ぶ約束をしている日に、好きな人と映画に行く事になったら、絶対映画に行くほうを優先するのだ。まさか、「その日は**ちゃんと約束していたから行けないです」なんて断ったりはしないだろう。別の日にしてほしいと言ったところで、次も誘ってくれるかどうかはわからないのだから*1。また、ドタキャンされる友達のほうにしてみても、好きな人に誘われたんならしょうがないわね、じゃあまたこんどね、と納得してしまうものだ。
友達の彼氏を横取りしたとしても、友達に悪いと思いこそすれ好きにならなきゃよかったなどとは思わないだろう。
このように、友情より恋愛が優先されることは明白だ。友達と同じ人を好きになってしまったというパターンでもそれは変わらない。いくら仲のいい友達が大好きな人でも、自分もその人が大好きだったら絶対譲れるわけがない。親友だったとしても、だ。
「ううん、そんなことない。わたしは友情のほうを大切にしたよ」っていう人もいるかもしれないが、それは単に本気で好きではなかったか、まだ恋に情熱を傾けられる時期ではなかったのだろう。
女性というのは大抵において子供→女のコ→女→母という経歴をたどる*2(ちなみに男性は子供→子供→子供らしい(笑)女性の視点から見た場合の説だが)。そのなかでも女のコの時期は恋愛には非常に貪欲なのだ。性格や環境に関係なく、女のコというのはそういう構造になっている。なぜか?それはおそらく本能だからだろう。
女性は種族繁栄の要だ。だが身体がその役目を担えるようになってから相手を探していたのでは効率が悪すぎる。そこで、身体より心のほうが少し早く熟すようになっているのだ。結婚するにはまだまだ早い年齢の女のコ達が恋に目の色を変えるのは当然のことで、同性との連帯感より異性との恋愛のほうがずっと魅力的<に思えてしまうのだ。
本能だけでは説明のつかない恋愛もあるが、それでもやはり、他の何よりも恋愛が優先されるものだ。いつも、勉強や仕事より好きな人のことを考えてはいないだろうか?出先で会った人とのロマンスを想像したことはないだろうか?そういう出逢いを期待したことはないだろうか?四六時中、心のどこかで好きな人のことを想っているのではないだろうか?
どんな大義名分をつけてみたところで、所詮女のコは恋愛ベースにしか物を考えられない。
でもきっと、それでいいのだ。だってそういうものなのだから。
*1好きな人がすでに彼氏である場合はこの限りではない
*2同じ時期に、たとえば夫に対しては女、子供に対しては母などというようにそれが同居する場合もある