参加された方々に、それぞれテーマごとに感想を一言ずつ述べていただきます。
<分科会テーマ>
@塩漬け土地を洗う。
身近にある塩漬け土地を確認することから市民の議論がはじまります。私たちは主な塩漬けの土地の現場に然るべき表示がない場合には、当該土地の面積、取得年月日、公称取得目的、取得価格を明記した表示板を、市民みずからの手で設置する運動にとりくみます。 (松嶋)
Aこれでいいのか住民監査制度。
住民監査制度を有効に機能させるためには、まず平成2年の最高裁判決の『支出を特定しなければならない。』の判例を改めさせていく必要がある。その上で、時効の壁である一年制限を取り払うことも大切なことである。
また、監査委員から職員OBを排除し、公認会計士等の民間人の登用を押し進めて監査委員会に新しい風を送り込む必要があります。
『勝てる裁判、たたけ住民監査請求』 (桶屋)
B議会はまだ眠っている。
・『第二回議会情報閉鎖度ランキング調査』として、議会の情報公開度の実態調査がおこなわれました。
石川県議会の議会情報閉鎖度ランキングは21位でした。委員会傍聴ができない数少ない県のひとつです。
(林木)
C五倍無駄な下水道事業!?。
・どうしてこんなに高くて、時間がかかる下水道事業。 これでいいのか、全国一律方式は。
D使ってます! 情報公開。(教育、環境、福祉、消費者・・・)
・役所の意識改革のために、どんどんやろう情報公開請求を!
E第三セクター点検マニュアル
・第三セクターとは、民法による公益法人(社団法人・財団法人)4579社、商法による株式会社・有限会社2893社・特別法人1692社がある。今日、社会的に非難を受けている代表的なものは、地域都市開発型、レジャー観光型、産業整備型等で、当初の目的は達成せず事業が破綻し、様々な名目で多額の税金を投入しながらも役割をはたしていない無駄と不正の事業主体である。市民オンブズマンは、91年から98年まで53社、今年は14社といわれる破綻セクターをはじめ、広く出資法人の不正と無駄の事業を点検する必要がある。また、第三セクターは今日の自治体の財政危機の大きな要因となっています。
第三セクターの点検は、急務である。
F入札・契約制度の改善で談合追放!
・横須賀市のインターネットを使った一般競争入札が紹介され、談合ができないシステムの説明がありました。
(矢田)
G自分でできる情報公開訴訟。
・情報公開裁判はますます増加し、活発化している。担当課の非公開意見に押し切られた自治体職員からは、『裁判で負けさせるしか、課の上の人たちの方針を変えさせることはできませんね。裁判で痛い目に遭わせてやってくださいよ。』 という言葉さえ出てくるようになった。
情報公開裁判の判決の現状については、圧倒的に原告が勝訴している。自治体の情報公開度を上げていくためには、情報公開裁判は必要不可欠である。今後は、全国市民オンブズマン連絡会議に加盟している団体相互間での連絡相談協力体制を作っていきたい。
Hどこの町にも市民オンブズマン。
県内のすべての市町村にオンブズマンがいるようにするためには、まず、テーマを決め、各市町村ごとにアンケート調査を実施し、そのランキング表を公表していくことが大切である。その上で情報公開交流会を開催していくことが必要である。
参考としては、福岡県の『議会の情報公開と政治倫理の確立度ランキング制定委員会』
『すべての市町村に情報公開条例の制定を』 (桶屋)
Iこんなにあるじゃん、ムダ公共事業!
・いよいよオンブズマン活動も、最大のムダ『公共事業』に取り組むことになったことの紹介がありました。
『公共事業をどうするか』 (岩波新書)の著者の小川明雄さんの、公共事業の実態と問題点についての講演がありました。 (林木)
<合同会議>
・国と自治体のとてつもない税金の無駄遣いに目を光らせよう!
・福井県カラ出張国庫返還金問題に関する決議
・情報公開市民センター(仮称)の設立について を採択