意見発表コーナー


(活動活性化プラン)

 市民オンブズマン石川が結成されて3年の月日が過ぎようとしています。

 町村議会議長会のニュージーランド視察旅費返還訴訟、山中町衛生公社の元役員退職金返還訴訟等を通じて塩梅弁護士、中村弁護士をはじめとした弁護団の活動により、県内の人々の間に少しずつ『オンブズマン』の名前が知れわたるようになりました。

 しかし、今後につきましては、情報公開法の施行、地方分権の推進にともない、行政の監視者としてのオンブズマンの役割は、より一層重要になってきます。

 そのためには、弁護団の活動に頼るだけではなく、住民一人一人が行政の監視者としての役割を果たしていく市民運動型の活動にオンブズマン活動をしていく必要があるのではないでしょうか。

 そこで、第一は、県内の各市町村毎もしくは広域行政圏において市民オンブズマン石川の支部づくりをしていくことであります。

 現状では、行政の監視を議会だけに任せるのではなく、住民一人一人の身近な問題として捉えていくようにしなければいけません。

 そのためには、行政監視活動をサポートしていく組織としての支部づくりは大切であります。

 次に、調査部会の活動を充実していくことであります。

 行政の監視をおこなっていく過程では、それぞれの案件毎に、資料の収集、分析、調査が必要であります。そのためには、それぞれの案件毎にプロジェクトチームをつくり、チーム毎に、専門的な資料の収集、分析、調査がおこなえるスタッフが必要であります。

 そのスタッフをどのようにして集めて、活用していくかが今後の課題であります。

 最後に、各種団体、サークル及びマスコミ等との交流が必要であります。

市民オンブズマン石川としては、@情報公開が適正になされているか、A私たちの税金が有効につかわれているのか、という二つの視点に基づいて各種の環境団体、政治団体、サークル及びマスコミ等とお互いに交流しながら情報交換をして、資料の収集、分析、調査に役立てていくことも大切であります。

 これらのことを実行することにより、多くの県民の支持を得て、市民運動としてのオンブズマン活動が県民の中に一層定着していくものと思われます。

 その結果、公平で、環境にやさしく、人にやさしい街づくりが可能となります。

 オンブズマンの使命は重大であります。

        市民オンブズマン石川    議長    桶屋 豊