EIMS

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もともとはMailShareというフリーウエア(Glenn Anderson氏作)だったのですが、Appleが買い取り、AIMS(Apple Internet Mail Server)と呼ばれるようになりました。現在はEudoraで有名なQUALCOMMの商品(といっても1.Xまではフリー)になってEudora Internet Mail Server と呼ばれるようになりました。EIMSには現在1.3と2.2の2つが存在しています。

Eudora Internet Mail Server 2.2
EIMSは2.0から商品となりました。2.2の60日間使用可能なデモ版をダウンロードできます。

Eudora Internet Mail Server 1.3.1
EIMS1.3はフリーウエアとして提供されています。1.3.1正式版がリリース


EIMS1.3のインストール

まず最初にDNS環境を整備しておきます。EIMSは起動時に自己のホスト名を逆引きします(つまり自己に割り当てられているIPアドレスからドメインネームを引いてくる)。このためDNS環境がうまく出来上がっていないと起動時にエラーが出てしまいます(逆引きレコードにちゃんとドメインネームを登録しておくこと)。

EIMS1.3は分割されたクラスC下(/28とか/29)でもちゃんと動作します。自己のホスト名もちゃんとPTRレコードから取得します。もしも起動時に.in-addr.arpaのようなCNAMEを引いてしまったりIPアドレスのままだったりした場合はDNS環境がうまくでき上がっていません。DNSの設定を見直してください。

古いバージョンのEIMSやAIMSでは上記の分割クラスC下での逆引き動作に問題があることもあるようです。最新バージョンを入手してください。現在の最新バージョンは1.3.1です。


EIMS1.3の設定

以下の説明では架空のネットワーク test.co.jp (192.168.25.0/24)を想定しています。このネットワーク下でhost1というホストにインストールして起動したことにします。

起動時、Debug windowに表示されるメッセージに注目し、逆引きでhost1という名前が引けているか確認してください。大丈夫なら先に進みます。

EIMS1.3.1を起動するとシステムフォルダに「Mail Folder」というフォルダができ上がります。メールサーバーはこのフォルダを作業フォルダにします。このほかに初期設定フォルダに「Internet Mail Server prefs」「Internet Mail Server mail log」「Internet Mail Server error log」という名前のファイルを作成します。

 

Preferences の設定

EIMSを起動したら、まず最初にServerメニューからPreferencesの設定を行ないます。
Server namesという部分にはすでにhost1.test.co.jpとはいっているはずです。これがデフォルトサーバーネームです。このままだとusername@host1.test.co.jp宛のメールはこのサーバーが受け取ってくれますがそれ以外のサーバー名宛の場合はこのままでは受け取りません。ここにDNSでCNAMEとして登録したmail.test.co.jpとMXレコードで登録したtest.co.jpを追加してusername@mail.test.co.jp宛のメールとusername@test.co.jp宛のメールも受け取るようにします。この他の部分はデフォルトで大丈夫でしょう。

 

Account Information の設定

サーバー名を設定しましたが、まだユーザーを登録していません。ここでユーザーを追加します。Preferencesと同じくServerメニューの中にあります。

ここではいろいろな設定が可能ですが、単純に一人ユーザーを追加するだけならAddボタンをクリックしてUser nameとPassword(これはPOP3ユーザーIDとパスワードになります)とFull nameを入れてSaveボタンをクリックするだけです。

Postmaster宛のメールが届いたときに受取人になる管理者ユーザー(たぶんあなた)を登録してForwardingの設定をしておきましょう。PostmasterやWebmaster等の特殊なメールアドレスはこのように転送して使用し、Login enabledのチェックを外しておいたほうがいいでしょう。

Forwarding の設定で他のサーバーを指定することも出来ます。使いようによっては便利ですが混乱の元なので気をつけましょう。

 

Server Sending の設定

以前のバージョンではUNIXのSendmailの一部バージョンと相性が悪いことがあり、この部分で代理送信サーバーを指定しなければいけない場面もあったのですが、現在のバージョンでは不要です。ファイヤウォール内のサーバーなどでは設定が必要かも知れませんが、とくに迷うこともないでしょう。

 

Relay Restrictions の設定

1.3からSPAMメール防止用のリレーメール排除機能がつきました。メールリレーを許可したいサーバーのアドレスかドメイン名のみを入れてOnly rilay if for local domains or the following domainsにチェックを入れておきます。ただし、このように設定すると外出時にプロバイダ経由でメールを出すときにSMTPサーバー名をこのサーバーに指定していた場合、リレーメールと見做されてメールが出せません。基本的にプロバイダのSMTPサーバーを利用してメールを出しましょう。

 

  
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